2016年3月12日土曜日

シーズン初スノーケルと、加計呂麻島の夜。

中日2日目。昼間はS浜へスノーケルに行ってきました!
今シーズン初のスノーケルですっ。寒いけどっ、行くよ~っ♪

前日より日差しはあったのですが、少~し波がありました。準備の遅い露美より先にSちゃんが海に入りました。準備をしながら、Sちゃんを目で追いました。砂浜に平行に随分右へ行くなぁと見ていると、浜の右端で顔を出しました。あ、露美を待ってるのかっ、と急ぎます。でも、慌てない。露美は慌てるとろくな事無いから~。その内、H坊も来ました!浅瀬でちょっと浮いてみりしてた露美は、一緒に行こうとしばし待ちました。が、何か変。ナントH坊のフィンのベルトを付ける所が取れちゃった!久しぶりに道具を使うと時々こんなことあります!でも、何にも売ってない島の、初の海でなんて、ショック~っ。H坊は釣りしてることにしましたぁ(;へ;)。Sちゃんに伝えて2人で泳ぎ出しました。

見た目は大したこと無かったのですが、海面がざわついてて何だかキビキビ進めませんっ。波打ち際が濁ってて、露美、少し進んで海面に顔を出すと90度右向いてました!む、気をつけなくっちゃ!と、沖の対岸の山に目印を決めて進みました。押し戻されるような感覚~。シーズン初めってこんなものだっけ?それとも波に押されてる?それなら帰りは楽かなぁ。

上のGoogleEarthでは判りづらいですが、この浜の対岸の山はこちらに突き出した尾根があります。海面から見ると、こんな感じに見えました。山歩きでよく騙される偽ピークですね(^^;。今日は尾根を登るわけじゃないので偽でも構いません。ただの判りやすい目印ですっ。

最初、県道マークから真っ直ぐ起きを目指すつもりでしたが、右への流れがあったので、左寄りを目指しました。最初は矢印を目指し、ついで矢印を目指して泳ぎました。流れに合わせて偏流をとりました。一緒に泳ぐSちゃんと打ち合わせた訳じゃないけど、たぶん同じ気持で泳いでたと思う。同じ方向を目指してたから。

少し深くなると濁りが減って底が見えるようになりました!そして、もう少し進むと、やっとサンゴが現れ始めました。まだガレた中に生きてるサンゴがいる感じ。「もう少し沖を見たいけど今日は辛いなぁ。初日だしこの辺までかな?」と思って、Sちゃんを見ると、『これ以上沖に出るのはやめておこう!』って。良かった、同じ気持だった。

それ以上、沖に出ずに横移動しながら1枚撮るも、疲れる~。進まな~いっ。サンゴにも色が無くって寂しい。←写真は、これでも少し色のあるサンゴに近寄って撮ってみた1枚。ふう。。再び、Sちゃんを見ると、『戻ろう!』キッパリ。少し後ろ髪惹かれましたが、キッパリ決めてくれましたっ。縦泳ぎしながら話さなくても同じ行動を取れるのって、助かりますっ。

戻り始めると、やっぱり進まない。沖に出るのが大変なのは波に押し戻されてるから?それなら、帰りは楽勝かな~とか考えてたけど甘かった。ゆるゆるしか進まないっ。シーズン初めって、こんなもの??こんな時は山登りと一緒。焦らない。6割の力で休まず漕ぐ。ゆっくりでも、休まず進み続けられる速度の方が早く着く~。山登りでも、リハビリでも、泳ぐのでも、皆同じですねっ。

陸に上がってから元イントラのSちゃんに訊いてみた。「シーズン初めって、こんなに進まないものかなぁ?」すると、『海面がざわついてたから』だって。露美、学びました。波が高くなくても、あんなふうにざわついてる時は遠くまで行けない。無理がきかない条件を一つ覚えましたっ。

陸に上がると寒い。今日はもう終わりにするっと、着替えることにしました。S浜には充実のトイレ、更衣室がありましたっ。更衣室には水ですがシャワー室もありますっ!ユニットシャワーが更衣室にあって、すごく綺麗に掃除してあるのっ。更衣室とトイレの建物の外には水道もあって、海の道具を真水で洗ってから車に載せられました!道具を洗って、ウェットもすすいで、干して、真水のシャワーを浴びて~、さっぱりしてから、お弁当!こんなに手入れされた設備を使わせてもらったのに無料でいいの?どこかにお金を入れるところが無いのかな?探しましたが見当たりませんでした。

H坊が釣りしてる時、たぶんS浜の人が『海が荒れてるから気をつけてね』と声をかけてくれたそう。トイレや更衣室からも島人の優しさが伝わってきましたが、本っ当~にっ、観光客の私達を気にかけてくれていますっ。やさしい空気の流れるS浜でした!

さて、この後、A浜にも寄りました。昨日、瀬相の船客待合所で、『S浜-A浜の林道は、絶対に通っちゃダメ!』と言われたので、瀬武セダケから林道を通って阿多地へ向かいました。この林道は割と走りやすかったです。

この日の午後のA浜はちょうど干潮で沖には波立つ浅いラインが見えてました。たいてい、サンゴが綺麗なのは急に深くなる縁の所です。干潮に浅い所のサンゴを歩いてボキボキ折りながら沖に行くわけには行きませんっ。

そうでなくても、露美はS浜で濡れたウェットのまま道具を洗ったりしてて冷えきってしまいました。A浜では温まった砂の上で、雨ポンチョやら、ありったけを着込んで寝転びました。風があり、まだ足元が寒かったのでウィンドブレーカー(上着)の袖に足を通して、ごろん。お、温か~いっ。変な人になって、お昼寝しました~(^^ゞ。H坊は釣り。アタリは無かったようです。

ここでも流れるゆったりした時間。

ザザー。
波の音。

さざー。
風の音。

よく寝た~ぁ~~~ヽ(´∀`)ノ

夜はH坊が夜釣りに行くというので一緒に伊子茂へ行きました。
露美は赤い光が点滅する堤防の先っちょで星夜写真撮りましたっ。

21:59 PENTAX K5Ⅱs 10mm、f3.5、ISO1600、露出2分
カメラの液晶を真っ暗な港で見た時は、冬の銀河がしっかり写ってる様に見えたのですが、家のPC見たら目立つ星座しか判らない暗さでした。以下、Picasaの自動調整ボタンを押した写真です。右端に見える光は道路の街灯。液晶画面では写って見えなかったので、オリオン座が歪まない様に出来るだけ右へ振ったら、少しかかったガスに映りこんでました。

22:02 PENTAX  K5Ⅱs10mm、f3.5、ISO1600、露出2分
何だかシャッターを開くたびに同じ辺りを飛行機が横切るんだけど~っ。何?この時間、沖縄行きがいっぱい飛んでるの~?

22:05 PENTAX K5Ⅱs 10mm、f3.5、ISO1600、露出2分
やっと飛行機が飛んでないカットを撮れた~と思ったら、この後、飛行機が横切らなくなりました。

ふと気が付くと港は真っ暗。港のオレンジ色の灯は22時頃消えるようです。写真整理して気が付きましたが対岸のオレンジ色の灯りも22時前後で消えていました。街灯のLEDが、ポツンと点在する集落の位置を知らせてくれていました。

10mm、f3.5、ISO12800、露出30秒
辺りは森の気配に包まれています。海を囲む森のあちこちからフクロウの声。ホ、ホー。ホウ、ホー。

カジカガエルみたいな高い声で、
キョロロロン。

森に守られた静かな海のさざなみ。ザ、ザー。

ふと、海をみると夜光虫が光ってる。
空には冬の銀河。
海には淡く、たゆたう光。

自分が海辺に居るのか、
深い森に包まれているのか、
星空の中にいるのか、
水中にいるのか、

ホ、ホー   ホゥ、ホー
キョロロロ
ザザー

時間が止まっているような、
流れているような、
不思議な加計呂麻の夜でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿